7月のトスカーナと同じように、こどもたちをミラノに残し妻と二人だけで出掛ける小旅行、この1月は北イタリアの冬山を訪ねることになった。冬山とはいってもイタリアの北側はフランス、スイス、オーストリア、そしてクロアチアとの国境が高地に覆われていることもあってかなり広範囲である。
冬山を向く目的はウィンタースポーツであろうと大方予想できるが、家内もわたしも滑降系はまるでダメ。スキーもスノーボードも経験乏しく素人にも満たない哀れなものである。こどもたちがまだ小さい頃、5年くらい連続して出掛けていたオーストリア国境の山村、ヴィピテーノでもコスチュームに身を包み日増しに上達していくこどもたちとは異なり、挑戦はするもののまったく進歩のない自分に呆れ果てていたことを思い出す。「パパは南国、鹿児島育ちだから仕方がない!」という言い訳を何度口にしたことであろうか。
そういうことでアルプス方向に向かうも雪と戯れるつもりは毛頭ない。では何が目的なのであろうか。
ミラノより北東を目指して車を3時間ほど走らせるとボルミオという山村がある。まずはコモ湖を目指して北上してレッコという湖畔沿いの町を抜けてそのまま東にあるソンドリオに向かう。時速100キロほどで走れる幅の広い国道ではあれ高速道路ではない。時として車線数減少や幅員減少区域があるために制限速度の変化は否めないが、おおよそ時速80キロから時速110キロの範囲内で走って片道3時間掛かるということである。高速道路と異なり路肩にパーキングやサービスエリアがないのでガソリンスタンドに立ち寄る以外には休憩できないのである。ソンドリオを抜けたあたりから西側にヴァルテッリーナ渓谷が連なることもあり途切れることのないトンネルが連発してくる。その中を高速走行になるのでかなりの集中力が必要になる。そのような厳しい環境下3時間も走り続けると目はともかくさすがに疲労が体全体を包み込む。しかしその先、目的地のボルミオにはその疲労を癒してくれる楽園が待っているのである。
ここ「楽園」とは言わずと知れた温泉である。ローマ皇帝が湯治目的で利用した天然泉からはじまっているが、やや低温でありながら病や怪我への効能が著しく長い年月を経た今も湯治場としてのみではなく観光名所としても賑わっている。またこのボルミオこそウィンタースポーツのメッカと言われており、ワールドカップ、スキーなどの会場としても有名である。しかし驚いたことに現地に到着してみるとまったく雪のない、岩肌の見えるゲレンデを眺めることになる。
音楽評論家 加藤浩子と行く 続バッハへの旅 受難節編 ~北ドイツからオランダへ~ 10日間
2020年4月1日(水)~4月10日(金)
受難節に聴く《マタイ》と《ヨハネ》!
バッハゆかりの北ドイツとオランダで過ごす特別な時間!
オルガンの名器も堪能!
旅行代金には、下記3公演のチケット代が含まれております。
■ NDRエルプフィルハーモニー管弦楽団&合唱団
4月2日(木)20:00開演 エルプフィルハーモニー(大ホール)
指揮:E.アイム
ソリスト:S.ピオー、J.ギルクリスト、M.ヴィンクラー、I.デイヴィス、K.ストラジャナッツ
J.S.バッハ《ヨハネ受難曲》
■ オランダ・バッハ協会&カンペン少年合唱団
4月7日(火)19:00開演 ナールデン大教会
指揮:L.G.アラルコン
ソリスト:T.ホッブズ、A.ポッター、V.コンタルド、F.シュヴァントケ他
J.S.バッハ《マタイ受難曲》
■ ベルリン古楽アカデミー&RIAS室内合唱団
4月8日(水)19:30開演 コンセルトへボウ(大ホール)
指揮:J.ドイル
ソリスト:A.プロハスカ、B.シャヒトナー、S.コールヘップ、P.グラール、R.ウィリアムズ
J.S.バッハ《マタイ受難曲》
特別演奏会のご案内
■ パイプオルガン特別演奏会
4月2日(木) ハンブルク「聖ヤコビ教会」
■ パイプオルガン特別演奏会
4月3日(金) リューネブルク「聖ミカエル教会」
■ パイプオルガン特別演奏会
4月5日(日) シュターデ「聖コスメ教会」
■ パイプオルガン特別演奏会
4月6日(月) フローニンゲン「アー教会」
名門オーケストラでマーラーを聴く! 【Aコース】 ミュンヘン~リンツ~ウィーン&プラハの春音楽祭 10日間
2020年5月6日(水)~5月15日(金)
■ バイエルン放送交響楽団
5月7日(木)20:00開演 ガスタイク・フィルハーモニー(大ホール)
指揮:未発表 ※M.ヤンソンス死去により、指揮者が未発表となっております。
マーラー《交響曲 第6番 イ短調「悲劇的」》
■ ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
5月9日(土)15:30開演 楽友協会(大ホール)
指揮:D.バレンボイム
メゾソプラノ:O.v.d.ダメラウ
マーラー《亡き子を偲ぶ歌》
マーラー《交響曲 第5番 嬰ハ短調》
■ ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
5月9日(土)19:30開演 楽友協会(大ホール)
指揮:K.ペトレンコ
ソプラノ:C.カルク
メゾソプラノ:E.クールマン
マーラー《リュッケルト歌曲》
マーラー《交響曲 第4番 ト長調》
■ ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
5月10日(日)11:00開演 楽友協会(大ホール)
指揮:D.バレンボイム
マーラー《交響曲 第7番 ホ短調》
■ ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
5月10日(日)19:30開演 楽友協会(大ホール)
指揮:K.ペトレンコ
マーラー《交響曲 第6番 イ短調「悲劇的」》
■ チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
5月13日(水)20:00開演 【Aコースのみ対象 ~プラハの春音楽祭~スメタナホール
指揮:S.ビシュコフ
スメタナ《連作交響詩「わが祖国」》
別途手配鑑賞公演のご案内(別料金)
◆ トーンキュンストラー管弦楽団
5月10日(日)15:30開 演楽友協会(大ホール)
指揮:佐渡 裕
ソリスト:V.ファルカス、E. フォーゲル、M.シュミット、J.シュメッケンベッヒャー
ベートーヴェン《交響曲 第9番 ニ短調「合唱付」》
◆ バレエ・オマージュ
5月11日(月)19:00頃開演 ウィーン国立歌劇場
《THE SECOND DETAIL》
振付:W.フォーサイス
衣装:竹島 由美子&三宅 一生
《CONTRA CLOCKWISE WITNESS》
振付:N.ホレツナ
《エチュード》
振付:H.ランダー
指揮:P.コネリ
◆ レハール《メリー・ウィドウ》
5月11日(月)19:00開演 フォルクス・オパー
演出:M.A.マレッリ
※指揮、出演者は未発表
◆ P.ジャルスキー(カウンターテナー)&アンサンブル・アルタセルセ
5月11日(月)19:30開演 コンツェルトハウス(大ホール)
演出:M.A.マレッリ
ヴィヴァルディ、ヘンデル、ポルポラの作品
◆ S.マイヤー(クラリネット)&D.イェンセン(ファゴット)&B.シュナイダー(ホルン)&Y.デュボスト(コントラバス)&モディリアーニ弦楽四重奏団
5月11日(月)19:30開演 コンツェルトハウス(モーツァルトホール)
サン=サーンス《弦楽四重奏曲 第1番 ホ短調》
シューベルト《八重奏曲 ヘ短調 D.803》
Aコース 10日間: ミュンヘン~リンツ~ウィーン&プラハの春音楽祭
旅行期間:2020年5月6日(水)~5月15日(金)
Bコース 8日間:ミュンヘン~リンツ~ウィーン
旅行期間:2020年5月6日(水)~5月13日(水)
ウィーン・フィル・ニューイヤー・コンサート鑑賞ツアーの写真をアップしました!
最新のツアーや旅のお役立ち情報、添乗員の現地写真レポートなどを日替わりでタイムラインに配信中です。
今週~来週はザルツブルク・モーツァルト週間 ザルツブルク滞在コースの模様が添乗員から届くかもしれません!